スプーンのオーダー
2018.10.27
 3本中のいちばん上が既存のミニスープスプーンで下の2本が今回のオーダー製作のもの。
 これでも皿部分の先端を厚めに作っているんですよ。
 


 じつは、障害をお持ちのお子様のために軽くて丈夫な食べやすいスプーンをご所望ということで、当工房へ製作のご依頼を受けました。既成のミニスープスプーンの皿部分が浅めのものをお見せしたら、先の部分を厚めにして、もう少し楕円で深めにできないかとのご希望です。10日ほどの製作期間をいただきお引き受けすることに。
 周りを厚くしてほしいといったご要望は初めてなのですが、何とか・・・。形状は数ミリ程度縦長にして、その分、柄を5ミリほど長めに。深さに関しては奥の部分を深くしてカバー。できるだけ抜けがいいようにしてはみました。
 木固めまで行ったので、あとは最終の仕上げ処理をするばかりです。
 柄の部分も太めにしたので重厚な感じです。素材にはヤマザクラ・・・気に入っていただけるといいのですが。
Webショップにレンゲを追加
2018.09.28


 展示会など、直接見て触って購入していただける場合のみ販売していた「木製レンゲ」を10月からネットでも取り扱うことにしました。素材は、クリとサクラから選んでいただくことができます。
 皿部分の幅が約4.5cm・縦の長さ約8cm、柄を含めた全体の長さを17cmに仕上げています。特色としては柄の部分と底の部分は、ナイフで削ったあとを残して木の感触をそのまま感じられるようにしています。
 レンゲは、これまでいろんなデザインの試作を繰り返していたもので、試行錯誤の中で、やっと定着したのがこの形状なんですよ。結局は、一般的なレンゲってすぐにわかるようなものなんですが、それなりに使いやすいとの評価もいただいています。



 すくう部分の面積がサイズのわりには大きくて深さも確保するとなれば、作るのに手間暇が・・(笑)。もちろん材料もそれだけのものが必要となるので、なかなか端材では間に合わないんですよね。できるだけ、即納できるように在庫しておきたいとは思っているのですが、場合によったらご注文をいただいても少々お待ちいただくことがあるかも知れません。
食べにくいスプーン作ってます
2018.09.12
 やっと朝夕が過ごしやすくなりました。スプーン作りにしても旋盤にしても、これからがシーズンですかね。
 ところで「いかにも木で作ってますよ」って言えるようなスプーン(そうそうアルプスの少女ハイジに出てくるみたいな、ボッテリした感じ)を作りたくなってクリの木で作ってます。
 皿部分は深め・外側は削りあとを残して・・どちらかと言えばスープ以外には使いたくないみたいな・・(笑)
 早い話が通常のスプーンとしてだと、使いにくいスプーンをわざわざ作ろうとしているんです。
 


 スプーンの皿部分って、スープなんかをすくうとき以外は、そんなに深さっていらないんですよね。でもスプーンですから、少々のくぼみはデザイン的には必要だと思っています。
 もし、必要以上に深くすると口に運んだ時・・食べにくくなるので、私は、深さが必要な場合であっても、口に入りやすくするために、先端のほうだけは薄く仕上げて、奥の部分を深く作っています。スプーンだからといって、好みにもよりますが、そんなに深さは意識することはないと思っています。カレースプーンなんかは、逆に薄いほうが食べ物が残らずに食べやすいんですよね。
 でも、いま作っているのは先端部分まで、あえて深めにして使いにくく・・で、スマートさや食べやすさを求めてきたこれまでのデザインのものとは正反対。スプーンは食べるための補助用具で食べやすいのが基本であって、料理が主役っていうことはわかってるつもりなのですが・・でも、素朴でかわいいって感じのものが出来たらと思っています。
 お揃いのスープ皿も作って、素朴なデザインの遊び感覚で興味のある人向けのハイジセットなんてのもいいかも知れない・・・などと想像しているんですが。
 下は、以前にサクラで作ったものなんですが、なかなかイメージどおりにはいかず、素朴な味を出せないんですよ。



 今、作っているのは横幅3.5センチ程度の小さめサイズのものです。お遊び的なスプーンなんですが、何本か作ってみたいと思います。
梨のスプーンが完成
2018.09.06


 梨の木を初めて使って製作してみました。結構に色合いは濃いめです。たぶんこれは、甘い・・おいしい「豊水」だと(笑)
 梨農園でダメになって伐採していたのを乾燥させて持っていたもので、予想通り、使える部分は少なかったのですが、作り手の私にとっては貴重なスプーンになりました。梨は薪にもいいんですよね。
 削っての感想は、粘りはあるほう・・きめ細やかで比較的削りやすかったです。
 今回は、取り分けスプーンにカレースプーン、ペアスプーン用の小さいほう、スープ用と欲張ったものとなりましたが、そんなに数がないんですよ。材料の確保がこの先、それほどできないと思うので、次はいつになるかわかりませんが、興味深い樹種です。
試作の依頼
2018.09.03
 パスタフォークとスープ用スプーンが一体となったフォーク兼用スプーンの試作をしてほしいとの依頼が長崎県の方からありました。それがですねぇ・・製作図面まであって、もちろん、はじめはお断りしようと思っていたのですが、何故かお引き受けしてしまうことになったんです。



 図面を見る限りだと、やはり、普通ならは、金属で作るべきものかなぁと・・。それだけ、精密なんですよ。私の場合は、目と手の感覚を頼りに手づくりしているので、図ったようなものは苦手・・その上に木製ですよ・・まるっきし正反対です。
 ・・と思いながらも、展示会が終わって、ひと段落ついたので、お盆までの間に試してみました。
 いつもだと、自分の考案した基本スタイルの中で自由に作ってますから、削り進めるのに別にどうってことはないはずなのですが・・・今回は慎重さも加わり正直言いましてかなり気づかれもました。まぁ何とか、それらしい試作できたものをお送りさせていただくことができました。
 その後、変更を加えての試作依頼・・・。乗りかかった船・・何かのご縁・・と思い、より使いやすいもの(どうかわかりませんが)として、他のことを後回しにしての作業で、二回目の試作品が完成。
 出来上がったのが次の写真(依頼された試作品は長崎に送りましたのでこれは万一のときの予備に作ってあった余分の試作品)です。



 上が変更前で下が変更後のものです。同じように見えますが、フォーク部の歯の長さ・幅の変更とスプーンの皿部分の厚みなどを修正しており、好みにもよりますが、唇に触れた感触は一回目のものとは別物だと思っています。ただ、どちらもフォーク部が先端にあるので、フランス方式のスープスプーンの使い方には不向きですよね。日本やイギリス方式なら何とか大丈夫・・(笑)
 素材は、どちらもヤマザクラです。

 私は、スプーンにしろフォークにしろ、もちろんお箸だって、それぞれの料理を味わうために相応しい道具であって、使い分けることも食事を楽しむひとつだと思っているほうで、基本的にフォークとスプーンは別物であるべきと思ってはいるのですが、試作してみると愛着ができるものですね(笑)
 使う人の状態や使い方などは、人それぞれ様々でしょうから、こうしたフォーク兼用スプーンもあっていいかも知れません。

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