試作の依頼
2018.09.03
 パスタフォークとスープ用スプーンが一体となったフォーク兼用スプーンの試作をしてほしいとの依頼が長崎県の方からありました。それがですねぇ・・製作図面まであって、もちろん、はじめはお断りしようと思っていたのですが、何故かお引き受けしてしまうことになったんです。


 図面を見る限りだと、やはり、普通ならは、金属で作るべきものかなぁと・・。それだけ、精密なんですよ。私の場合は、目と手の感覚を頼りに手づくりしているので、図ったようなものは苦手・・その上に木製ですよ・・まるっきし正反対です。
 ・・と思いながらも、展示会が終わって、ひと段落ついたので、お盆までの間に試してみました。
 いつもだと、自分の考案した基本スタイルの中で自由に作ってますから、削り進めるのに別にどうってことはないはずなのですが・・・今回は慎重さも加わり正直言いましてかなり気づかれもました。まぁ何とか、それらしい試作できたものをお送りさせていただくことができました。
 その後、変更を加えての試作依頼・・・。乗りかかった船・・何かのご縁・・と思い、より使いやすいもの(どうかわかりませんが)として、他のことを後回しにしての作業で、二回目の試作品が完成。
 出来上がったのが次の写真(依頼された試作品は長崎に送りましたのでこれは万一のときの予備に作ってあった余分の試作品)です。
 

 上が変更前で下が変更後のものです。同じように見えますが、フォーク部の歯の長さ・幅の変更とスプーンの皿部分の厚みなどを修正しており、好みにもよりますが、唇に触れた感触は一回目のものとは別物だと思っています。ただ、どちらもフォーク部が先端にあるので、フランス方式のスープスプーンの使い方には不向きですよね。日本やイギリス方式なら何とか大丈夫・・(笑)
 素材は、どちらもヤマザクラです。

 私は、スプーンにしろフォークにしろ、もちろんお箸だって、それぞれの料理を味わうために相応しい道具であって、使い分けることも食事を楽しむひとつだと思っているほうで、基本的にフォークとスプーンは別物であるべきと思ってはいるのですが、試作してみると愛着ができるものですね(笑)
 使う人の状態や使い方などは、人それぞれ様々でしょうから、こうしたフォーク兼用スプーンもあっていいかも知れません。

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